未利用魚の新たな可能性:磯臭い魚、アイゴをおいしく食す方法

私はかつて釣り人に敬遠されている魚であるアイゴを以前焼き魚で食したことがありますが、岩に付着した藻類を主食とする食性であるからか磯臭くお世辞にもおいしいと思えませんでした。実際にアイゴは磯臭さや背びれに存在する毒のトゲが危険であるため釣りでも外道として嫌われています。

今回、そのアイゴをおいしくいただく方法として、愛知県の豊浜釣り桟橋で釣れたアイゴを干物にしてみました。

まず下処理として毒針のあるヒレはあらかじめハサミで切りとっておき、内臓を開いて取り出します。

アイゴを背開きにして開き、8%程度の塩水に浸して40分ほどボウルに着け置きします。

そのあと、切り開いた身を干し網に入れて放置し、昼夜干します。

1日干すと表面がべたつかない程度になれば干物は完成です。

それをグリルで数分焼けば、干物の焼き魚ができました。

干物の焼き魚は、干物にしない焼き魚と違って身が引き締まり、磯の臭みはすっかりなくなるだけでなくうまみも増していました。そして焼くことで骨まで一緒に食べることができるので、カルシウムも取れて一石二鳥です。

磯焼けの原因にもなるといわれており、また毒針があることから釣り人にも嫌われており、低価値魚ともいわれるアイゴも干物にすることでおいしく頂けるということが分かりました。多少手間はかかるかもしれませんがぜひためしてみてはいかがですか?

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