漁業現場で聞き込みを行う

未利用魚に対する実態を明らかにすべく、実際に漁業現場に赴き、インタビューを行いました。(一色さかな広場、豊浜魚ひろば、豊浜漁港の方に協力してもらいました。)

↑写真は豊浜魚ひろば


一色さかな広場(鮮魚売り場担当者)

Q:未利用魚について知っているか。→ A:聞いたことはまずない。

理由:セリには価値のあるものしか出回らないため未利用魚はそもそも見かけない。そのような分類のものは洋上で選別、廃棄される。


豊浜魚ひろば(スーパーの仲買人)

Q:どのようなものが未利用魚に当てはまるか。→ A:センニンフグ(毒があり食用には適さない)を除きほぼない。ボラやエイのような一般的に嫌われる魚であっても値段が安くなっても売る。

↑画像はセンニンフグ。


Q:市場価値の低い魚は基本どのようにしているのか。→ A:船上で価値のあるものを選別しているが、サイズがあるものは大抵は使用する。小さいものは生きていれば放流、死んでいるものは廃棄となる。本来の生息地には見られない種類の魚がとれるようになることで、さらなる未利用魚が増加するということが問題となっている。


豊浜漁港(豊浜漁業協同組合)

↑画像のような魚が本州でもみられるようになった。このような魚は冬を越せないケースが多く、死滅回遊魚と呼ばれる。


総評

聞き込みによって、市場に出たものは安くても売る、利用できない魚は洋上で選別、廃棄、放流されるということが分かりました。また、新たな種類の魚の出現によって未利用魚が新たに増加してしまうという問題にも対応していかなくてはいけないということも新たに分かりました。道のりは長くなりそうですが、廃棄される運命の魚を少しでも減らせるよう努力していきたいです。

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